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CRAFTMEN

9-jour.をつくる職人たち

服作りの起点となる、9-jour.が“発見”した日本の伝統技術、日本の職人たち。
アパレル業界を支え、日々研鑽を積み重ねる職人たちと共に、より良い未来を見据えたアイテムをつくり出しています。

京都 川端商店

独自の「新万葉染め」で、素材が本来持つ繊細な“生きた”色に染め上げる。

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日本古代の色調を、新たに開発した独自技術によりわずかな天然色材で染め出す「新万葉染め」を行う唯一の工房。素材を煮たエキスを用いる従来の草木染めとは異なり、微粉砕して溶かしたエキスで染め上げるため、素材が本来持つ繊細な「生きた色」を味わえる。染めた後の肌触りの良さも特徴。染液や媒染液も自然に回帰するものを使用するなど、人と地球にやさしいものづくりを独自に研究している。

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9-jour.との歩みを代表の川端康夫さんは次のように語る。
「同じ色を永久に保つわけではないというのは天然染色の特徴ですが、時にクレームにもなる。だから初めは、やめておいたほうがいいと断りました。9-jour.はそれでも諦めずに『色が変わってしまうなら、変わることまで楽しめる服を作りたい』と言ったんです。その本気に応えたい、と思いましたね」

八千代染工

染色に適した清流で、環境を守りながら手間ひまをかけた糸染めを行う。

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糸を染めてから織り上げる「先染め織物」として、200年以上の歴史と伝統がある兵庫県西脇市の播州織。八千代染工ではその伝統を守りながら、手間ひまをかけた糸染めを行うことで、堅牢度の高い豊かな発色を実現している。染色後の排水は自家処理施設にて環境基準を満たす水に戻し、染工場の前を流れる野間川へ放流。糸染めに適した豊富な軟水でありながら、水質汚染に関する条例が日本一厳しいと言われる瀬戸内海において、環境を守るものづくりを実践している。

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9-jour.において行う新万葉染めの染料による先染めでは、その特徴となる鮮やかさとやわらかな発色を確かな技術力で引き出している。微粉砕して溶かしたエキスを用いることから、当初は染色時に原料の“かす”が出てしまい、染めむらが出るなど難航。そのために八千代染工が遠心分離を用いた染色技法を独自に開発し、新万葉染めによる初めての糸染めを実現した。

篠原テキスタイル

原料の生産過程も、生地の表情も。糸と機械のすべてに精通し、高品質の生地を織る。

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高品質の生地を織る事を企業理念とし、70年以上にわたりデニム織布製造を行っている。使用する織機は、電子制御された革新織機から機械式の古いシャトル織機まで様々。「綿選びからこだわってデニムを作るのは日本ならでは」として、原料の生産過程や質感や表情の違いまでに気を配り、糸と機械に向き合うことで上質なものを作り続けている。

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9-jour.では、旧式織機を用いたセルヴィッチデニムの織り上げを担当。使用するブルキナ糸は、繊維の長さが昔のヴィンテージデニムに近いという理由で、同社の企画・営業である篠原立哉さんが提案した。「9-jour.のように、デザイン性だけでなく、目的や思想を持ってものづくりに挑戦するブランドが増えてきています。9-jour.は染めを特長とするので、適した素材を提案したいと思いました」

藤田染苑

創業90年。「まだ誰もやっていないことに挑み続ける」手捺染の工房。

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振袖や浴衣など、京友禅において欠かせない手捺染(てなっせん)での染色加工を行う。手捺染とは、染色したい模様をくり抜いた板を布の上に置き、上から糊状に加工した染料を手作業で重ねることで一色ずつ染め上げるプリント手法のこと。「他がやっていないことに挑む」べく、本藍による手捺染など、新技術の開発も行っている。

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9-jour.においては、新万葉染めの染料を用いてプリントを行っている。初めて扱う染料や調合での染色もあり、その道のりには先行者もデータも存在しないが、代表の藤田丈博さんは「失敗を重ねながら挑戦していくしかない」と向き合い続けている。その意義を藤田さんは「従来と同じことを繰り返すだけでは、日本の技術が伸びない。だから辛抱強く挑戦する。『本当に喜んでもらえるものを作る』という信念がなければ、ものづくりはやってられないんです」と語った。

ナイスコーポレーション

国産ジーンズ発祥の地、児島でMade in Kojimaの技術を守り育てる。

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アパレル業界には珍しい、生産の最初から最後までを総合的に管理する“地域型ワンストップ生産”を行う。素材の性質やブランドのニュアンスを深く理解し、全工程の細部を把握し続けることで、高いクオリティを実現。世界から信頼されるMade in Kojimaの技術を守り育てながら、ハイブランドからワークウェアまで、幅広いブランドのジーンズ生産を手掛けている。

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9-jour.で担当するのは、縫製と梱包・発送の工程。染色が劣化することのないよう、縫製後すぐに真空パックすることで、仕上がったばかりの美しい状態でのお届けを実現させている。代表の井筒伊久磨さんは、9-jour.について「ものづくりの思想が近く、すぐに共感した」として、「縫製糸もポリエステルではなくレーヨンを使用するなど、化学繊維を入れないことに徹底しています。土に還るところまで考えていく、その力になりたいと思いました」と語った。