独自の「新万葉染め」で、素材が本来持つ繊細な“生きた”色に染め上げる。
日本古代の色調を、新たに開発した独自技術によりわずかな天然色材で染め出す「新万葉染め」を行う唯一の工房。素材を煮たエキスを用いる従来の草木染めとは異なり、微粉砕して溶かしたエキスで染め上げるため、素材が本来持つ繊細な「生きた色」を味わえる。染めた後の肌触りの良さも特徴。染液や媒染液も自然に回帰するものを使用するなど、人と地球にやさしいものづくりを独自に研究している。
9-jour.との歩みを代表の川端康夫さんは次のように語る。
「同じ色を永久に保つわけではないというのは天然染色の特徴ですが、時にクレームにもなる。だから初めは、やめておいたほうがいいと断りました。9-jour.はそれでも諦めずに『色が変わってしまうなら、変わることまで楽しめる服を作りたい』と言ったんです。その本気に応えたい、と思いましたね」