素材選びから、色が生まれるまで
9-jour.のデニムは、 一着ずつ、時間をかけて丁寧につくられています。
どのタイミングで色を入れるかによって、デニムの表情や風合いは大きく変わります。 だから私たちは、仕上がりのイメージに合わせて、 色を入れる工程そのものを選びます。
現在、9-jour.では 3つの異なる染めの方法 を使い分けています。同じ素材から生まれても、工程が違えば、まったく違う表情になる。 それぞれの方法が、9-jour.ならではのデニムを形づくっています。
9-jour.のものづくり工程
3つのデニムは、同じ思想から生まれます。違うのは「色を入れるタイミング」。 だから私たちは、仕上がりのイメージに合わせて工程そのものを選びます。
カラー デニムについて
生地を織り、ジーンズとして仕立てた後に、一本ずつ染め上げるデニム。
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コットンの栽培
🇧🇫 — ブルキナファソ
すべては、ここから始まります。
このデニムに使われるコットンは、
ブルキナファソの地域農家で、
栽培されています。
コットンはこの国にとって、
経済的にも社会的にも重要な作物です。
健全で、追跡可能な繊維を育てることが、
その後のすべての品質を支えています。
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01| 織り
🇯🇵 篠原テキスタイル - 広島県・福山
綿から、ジーンズの生地をつくる場所。
篠原テキスタイルは、このデニムづくりの最初の工程を担う工房です。
70年以上にわたり、綿の選定から生地を織るところまでを一貫して行ってきました。
大量生産のデニムでは、使う綿の種類は最初から決められていることがほとんどです。
しかし、ここではそうではありません。
今回使っているブルキナファソ産のオーガニックコットンは、
繊維が長く、ムラが少ないという特徴があり、昔のデニムに近い風合いが出ることから、
篠原テキスタイルの提案で選ばれました -
織り
シャトル織機による織り
篠原テキスタイルでは、大量生産で使われる高速織機ではなく、
昔ながらのシャトル織機を使って生地を織っています。
空気や機械の力で糸を飛ばすのではなく、シャトルが左右に行き来しながら、
一本の糸を連続して通していく織り方です。
時間も手間もかかりますが、その分、織りの途中で職人が細かく調整でき、
生地の状態を見極めながら仕上げていきます。
糸に強い負荷をかけない低テンションの織りにより
— 自然なムラや立体感のある表情
— しなやかで、肌になじむ手触り
— 時間や着用、染色によって深まる風合いが生まれます。ゆっくりと織られたこの生地は、
使うほどに変化し、長く付き合える素材へと育っていきます。
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セルヴィッジセルヴィッジ ― 日本デニムの象徴
シャトル織機で織られたデニムは、生地の端が自然に閉じたセルヴィッジ(耳)が
できるのが特徴です。これは見た目のための装飾ではありません。
生地を最後まで一体で織り上げている証で、後から処理を施さなくてもほつれにくく、丈夫です。そのため、セルヴィッジデニムは長く着ても生地が安定し、
使い込むほどに風合いが増していきます。
9-jour.のデニムでは、セルヴィッジ部分に赤と緑のラインをあしらっています。
これはブルキナファソへの敬意を込め、国旗の色をイメージしたものです。
さりげないディテールですが、素材のルーツや、生地が辿ってきた背景を
そっと伝えるための印となっています。 -
検品
検品・スクリーニング
次の工程へ進む前に、デニムはすべて織り上がった直後に一本ずつ、 人の手で検品されます。 裁断や縫製、染色といった後戻りのできない工程に入る前に、 生地がこのプロジェクトの基準を満たしているかを確かめるためです。
検品で確認するのは、次のような点です。
— ロール全体にわたって織りが均一か
— 糸の張りや安定性に問題がないか
— 生地やセルヴィッジ部分に傷や乱れがないか
— 着用感や染色に影響する欠点がないかすべては、人の目と判断を通過してから次へ進みます。
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02|縫製
🇯🇵 ナイスコーポレーション ― 岡山県・児島
生地を、ジーンズとしてかたちにする場所。
児島は、日本のデニムづくりを代表する産地として知られています。
「Made in Japan Denim」という言葉が生まれたのも、この地です。
篠原テキスタイルで織られたデニムは、ロールのまま児島へ運ばれ、
ナイスコーポレーションで一本のジーンズに仕立てられます。
ここで行われるのは、
— 型紙に沿った裁断
— パーツを組み上げる縫製
— 染色に向けた下準備この段階では、まだ色は入っておらず、ジーンズが完成してから、最後に染められます。
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縫製
縫製 ― 児島の確かな技術
ナイスコーポレーションの縫製は、デニムという素材の特性を深く理解したうえで行われています。
一つひとつの工程で大切にしているのは、
— 縫い目の強さ
— 組み立ての丁寧さ
— 長く着続けられる耐久性9-jour.のジーンズでは、縫製糸にポリエステルは使用しません。
使用しているのは、レーヨンなどの生分解性のある糸のみです。
目に見えない部分まで含めて、服全体をひとつのものとして考える。
それこそが、ものづくりの考え方です。
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03|染色
🇯🇵 川端商店 ― 京都
完成したジーンズに、植物由来の色を宿す場所。
古都・京都は、古くから染織文化が受け継がれてきた土地です。
9-jour.のデニムは、この京都で最後の色付けの作業が行われます。
川端商店は、「新万葉染め」を行うことができる世界で唯一の工房です。
一般的な草木染めのように植物を煮出すのではなく、
— 植物由来の成分をパウダー状にすることで
— 煮出したり、水を汚すこともなく
— 深みがあり、表情のある色を生み出します。使う染料はごくわずかですが、工業的な染色では出せない、
自然で奥行きのある色合いが生まれます。 -
染色
変化を楽しむための染色
新万葉染めは、色をずっと同じまま保つための染色ではありません。
着ること、洗うこと、光に当たることによって、
色は少しずつ変化していきます。— 使うほどにやわらかくなり
— 少しずつ明るさが変わり
— 着る人の時間が色に表れますそのため、一つとして同じ表情のものはありません。
また、化学薬品を使っていないため、生地の触り心地もやさしく、
柔らかい、自然な風合いに仕上がっています。
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04|仕上げ・包装🇯🇵 ナイスコーポレーション ― 岡山県・児島
染め上がったジーンズを確認し、出荷の準備をする場所。
京都・川端商店で染色を終えた9-jourのジーンズは、再び児島へ戻ってきます。
ここが、ものづくりの最後の工程です。
ナイスコーポレーションでは、ジーンズを一本ずつ手に取り、状態を確認します。
チェックするのは、次のような点です。— 色に不自然なムラや違和感がないか
— 染色中にできたシミや跡が残っていないか
— 水に浸したあとも縫製がしっかりしているか
— 全体として、9-jour.の基準を満たしているか色に多少の違いが出るのは、このデニムならではの特徴です。
その上で、品質に問題のあるものは出荷しません。
こうして確認を終えたジーンズだけが、お客様のもとへ届けられます。 -
パッケージ
製品を守るためのパッケージ
9-jour.のデニムは、最終検品が終わった直後に、
新万葉染め専用に設計された包装に入れられます。
それぞれのジーンズは、— 紫外線を防ぐ袋に入れられ
— 空気を抜いた状態で密封されます
— 酸素吸収剤を同封しこれにより、輸送中の色合いを安定させることができます。
植物染めの色は、完全に固定されたものではありません。
袋を開けた瞬間から、空気や光、着用によって少しずつ変化していき、
色の物語は、そこから始まります。
プリントデニムについて
ここでは、糸を先に染めるのでも、完成した服を後から染めるのでもありません。 裁断や縫製をする前の「生地の状態」で、表面に色をのせていきます。 そのため、色は生地の質感や表情として現れ、その上に、服づくりの工程が重ねられていきます。
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コットンの栽培
🇹🇷 — トルコ
すべては、ここから始まります。
このデニムに使われるコットンは、
トルコの地域農家で、
農薬や化学肥料を使わずに栽培されています。
コットンはこの国にとって、
経済的にも社会的にも重要な作物です。
健全で、追跡可能な繊維を育てることが、
その後のすべての品質を支えています。
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01| 織り
🇯🇵 篠原テキスタイル - 広島県・福山
綿から、ジーンズの生地をつくる場所。
篠原テキスタイルは、このデニムづくりの最初の工程を担う工房です。
70年以上にわたり、綿の選定から生地を織るところまでを一貫して行ってきました。
大量生産のデニムでは、使う綿の種類は最初から決められていることがほとんどです。
しかし、ここではそうではありません。
今回使っているブルキナファソ産のオーガニックコットンは、
繊維が長く、ムラが少ないという特徴があり、昔のデニムに近い風合いが出ることから、
篠原テキスタイルの提案で選ばれました -
織り
シャトル織機による織り
篠原テキスタイルでは、大量生産で使われる高速織機ではなく、
昔ながらのシャトル織機を使って生地を織っています。
空気や機械の力で糸を飛ばすのではなく、シャトルが左右に行き来しながら、
一本の糸を連続して通していく織り方です。
時間も手間もかかりますが、その分、織りの途中で職人が細かく調整でき、
生地の状態を見極めながら仕上げていきます。
糸に強い負荷をかけない低テンションの織りにより
— 自然なムラや立体感のある表情
— しなやかで、肌になじむ手触り
— 時間や着用、染色によって深まる風合いが生まれます。ゆっくりと織られたこの生地は、
使うほどに変化し、長く付き合える素材へと育っていきます。
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セルヴィッジセルヴィッジ ― 日本デニムの象徴
シャトル織機で織られたデニムは、生地の端が自然に閉じたセルヴィッジ(耳)が
できるのが特徴です。これは見た目のための装飾ではありません。
生地を最後まで一体で織り上げている証で、後から処理を施さなくてもほつれにくく、丈夫です。そのため、セルヴィッジデニムは長く着ても生地が安定し、
使い込むほどに風合いが増していきます。
9-jour.のデニムでは、セルヴィッジ部分に赤と緑のラインをあしらっています。
これはブルキナファソへの敬意を込め、国旗の色をイメージしたものです。
さりげないディテールですが、素材のルーツや、生地が辿ってきた背景を
そっと伝えるための印となっています。 -
検品
検品・スクリーニング
次の工程へ進む前に、デニムはすべて織り上がった直後に一本ずつ、 人の手で検品されます。 裁断や縫製、染色といった後戻りのできない工程に入る前に、 生地がこのプロジェクトの基準を満たしているかを確かめるためです。
検品で確認するのは、次のような点です。
— ロール全体にわたって織りが均一か
— 糸の張りや安定性に問題がないか
— 生地やセルヴィッジ部分に傷や乱れがないか
— 着用感や染色に影響する欠点がないかすべては、人の目と判断を通過してから次へ進みます。
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02|プリント🇯🇵 藤田染苑 ― 京都
デニムの生地を、表現のためのキャンバスに変える工程。
藤田染苑は、着物や浴衣の染めに使われてきた
**京友禅**の技法を受け継ぐ、京都の工房です。
ここでは、工業的なプリントではなく、
手作業によるシルクスクリーンプリントが行われています。工程はすべて職人の手によるもので、 :
— 一枚一枚、手で切り出した型紙を使い
— 色ごとに版を重ね
— その都度、丁寧に刷りを重ねていきます一つの工程ごとに、
高い集中力と根気が求められます。
大量生産のプリントとは異なり、
藤田染苑で刷られた生地には、表情の違いが生まれ、
このデニムならではの個性として、そのまま残されます。
生地一反ごとに異なる表情を持つことも、この工程の大きな特徴です。 -
挑戦
天然染料を、手捺染に用いるという挑戦
9-jour.のために、藤田染苑はこれまでにない挑戦に取り組みました。
それは、新万葉染めを、手作業によるプリント(捺染)に応用することです。
新万葉染めはもともと、生地全体染めるための染色技法で
あり、プリントとして使われた前例はありませんでした。
そのため、参考になる事例や技術データは一切なく、すべてが試行錯誤の連続でした。
— 染料の濃度
— 手で刷る際の圧のかけ方
— 乾燥にかかる時間
— 何度刷り重ねるか
— 繊維がどのように反応するか一つひとつを確認しながら、細かな調整を重ねていきました。
そうした工程を経て、藤田武宏氏とそのチームは、
新万葉染めを手捺染に適した形へと昇華させることに成功しました。
その結果、9-jour.では、植物由来の染料のみを使用したプリントデニムを実現しています。
品質や表現、そして環境への配慮を一切妥協することなく、
新しい表現のかたちが生まれました。
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03|縫製
🇯🇵 ナイスコーポレーション ― 岡山県・児島
生地を、ジーンズとしてかたちにする場所。
児島は、日本のデニムづくりを代表する産地として知られています。
「Made in Japan Denim」という言葉が生まれたのも、この地です。
篠原テキスタイルで織られたデニムは、ロールのまま児島へ運ばれ、
ナイスコーポレーションで一本のジーンズに仕立てられます。
ここで行われるのは、
— 型紙に沿った裁断
— パーツを組み上げる縫製
— 染色に向けた下準備この段階では、まだ色は入っておらず、ジーンズが完成してから、最後に染められます。
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縫製
縫製 ― 児島の確かな技術
ナイスコーポレーションの縫製は、デニムという素材の特性を深く理解したうえで行われています。
一つひとつの工程で大切にしているのは、
— 縫い目の強さ
— 組み立ての丁寧さ
— 長く着続けられる耐久性9-jour.のジーンズでは、縫製糸にポリエステルは使用しません。
使用しているのは、レーヨンなどの生分解性のある糸のみです。
目に見えない部分まで含めて、服全体をひとつのものとして考える。
それこそが、ものづくりの考え方です。
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仕上げ・包装
染め上がったジーンズを確認し、出荷の準備をする場所。
京都・川端商店で染色を終えた9-jour.のジーンズは、再び児島へ戻ってきます。
ここが、ものづくりの最後の工程です。
ナイスコーポレーションでは、ジーンズを一本ずつ手に取り、状態を確認します。
チェックするのは、次のような点です。— 色に不自然なムラや違和感がないか
— 染色中にできたシミや跡が残っていないか
— 水に浸したあとも縫製がしっかりしているか
— 全体として、9-jour.の基準を満たしているか色に多少の違いが出るのは、このデニムならではの特徴です。
その上で、品質に問題のあるものは出荷しません。
こうして確認を終えたジーンズだけが、お客様のもとへ届けられます。 -
パッケージ
製品を守るためのパッケージ
9-jour.のデニムは、最終検品が終わった直後に、
新万葉染め専用に設計された包装に入れられます。
それぞれのジーンズは、— 紫外線を防ぐ袋に入れられ
— 空気を抜いた状態で密封されます
— 酸素吸収剤を同封しこれにより、輸送中の色合いを安定させることができます。
植物染めの色は、完全に固定されたものではありません。
袋を開けた瞬間から、空気や光、着用によって少しずつ変化していき、
色の物語は、そこから始まります。
ドレスデニムについて
多くの9-jour.のデニムは、ジーンズを仕上げてから染める方法をとっています。 それに対して、このデニムは最初から色を前提につくられています。 糸を染め、その糸で生地を織り、裁断し、縫い上げる。 色は後から加えるものではなく、最初の段階から、ものづくりの一部として組み込まれています。
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コットンの栽培
🇹🇷 — トルコ
すべては、ここから始まります。
このデニムに使われるコットンは、
トルコの地域農家で、
農薬や化学肥料を使わずに栽培されています。
コットンはこの国にとって、
経済的にも社会的にも重要な作物です。
健全で、追跡可能な繊維を育てることが、
その後のすべての品質を支えています。
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01|糸染め🇯🇵 八千代染工 ― 兵庫県・播州
生地になる前の糸に、あらかじめ色を入れる場所。
兵庫県・播州地域は、200年以上続く繊維産地として知られています。
八千代染工は、この地で糸を先に染めてから織る「先染め」の技術を受け継いできました。
この地域を流れる川の水は、やわらかく澄んでおり、糸をやさしく染めるのに適しています。
新万葉染めは、本来、完成した服を染めるために使われてきた技法です。
それを糸の段階で染めることは、試行錯誤の連続でした。
染料の入り方や色の安定性、糸への負担など、一つひとつを確認しながら、
何度も調整を重ねてきました。
こうした工程を経て、新万葉染めを糸染めに応用することができたのは、 八千代染工が世界で初めてです。
生地になる前から色を含んだ糸は、織り上げたときに、
自然で奥行きのある表情を生み出します。 -
自然染色
新しい自然染色への挑戦
新万葉染めでは、植物由来の染料を**パウダー状**で使用します。
そのため、当初は糸に色ムラや沈着が起こりやすいという課題がありました。
この問題を解決するため、八千代染工は**遠心分離機を用いた独自の染色工程**を開発しました。
これにより、糸に負担をかけることなく、色を均一に行き渡らせること**が可能になりました。その結果、
— 糸の芯までしっかりと染まり
— 安定しながらも表情のある色が生まれ
— 糸本来のやわらかさも保たれていますまた、染色に使用した水は、
すべて工房内で浄化・無害化処理を行ったうえで、日本でも特に環境基準の厳しい
瀬戸内海(野間川水系)へと戻されています。
自然の色を扱う工程だからこそ、環境への配慮も大切にしています。 -
01| 織り
🇯🇵 篠原テキスタイル - 広島県・福山
綿から、ジーンズの生地をつくる場所。
篠原テキスタイルは、このデニムづくりの最初の工程を担う工房です。
70年以上にわたり、綿の選定から生地を織るところまでを一貫して行ってきました。
大量生産のデニムでは、使う綿の種類は最初から決められていることがほとんどです。
しかし、ここではそうではありません。
今回使っているブルキナファソ産のオーガニックコットンは、
繊維が長く、ムラが少ないという特徴があり、昔のデニムに近い風合いが出ることから、
篠原テキスタイルの提案で選ばれました -
織り
シャトル織機による織り
篠原テキスタイルでは、大量生産で使われる高速織機ではなく、
昔ながらのシャトル織機を使って生地を織っています。
空気や機械の力で糸を飛ばすのではなく、シャトルが左右に行き来しながら、
一本の糸を連続して通していく織り方です。
時間も手間もかかりますが、その分、織りの途中で職人が細かく調整でき、
生地の状態を見極めながら仕上げていきます。
糸に強い負荷をかけない低テンションの織りにより
— 自然なムラや立体感のある表情
— しなやかで、肌になじむ手触り
— 時間や着用、染色によって深まる風合いが生まれます。ゆっくりと織られたこの生地は、
使うほどに変化し、長く付き合える素材へと育っていきます。
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セルヴィッジセルヴィッジ ― 日本デニムの象徴
シャトル織機で織られたデニムは、生地の端が自然に閉じたセルヴィッジ(耳)が
できるのが特徴です。これは見た目のための装飾ではありません。
生地を最後まで一体で織り上げている証で、後から処理を施さなくてもほつれにくく、丈夫です。そのため、セルヴィッジデニムは長く着ても生地が安定し、
使い込むほどに風合いが増していきます。
9-jour.のデニムでは、セルヴィッジ部分に赤と緑のラインをあしらっています。
これはブルキナファソへの敬意を込め、国旗の色をイメージしたものです。
さりげないディテールですが、素材のルーツや、生地が辿ってきた背景を
そっと伝えるための印となっています。 -
検品
検品・スクリーニング
次の工程へ進む前に、デニムはすべて織り上がった直後に一本ずつ、 人の手で検品されます。 裁断や縫製、染色といった後戻りのできない工程に入る前に、 生地がこのプロジェクトの基準を満たしているかを確かめるためです。
検品で確認するのは、次のような点です。
— ロール全体にわたって織りが均一か
— 糸の張りや安定性に問題がないか
— 生地やセルヴィッジ部分に傷や乱れがないか
— 着用感や染色に影響する欠点がないかすべては、人の目と判断を通過してから次へ進みます。
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03|縫製
🇯🇵 ナイスコーポレーション ― 岡山県・児島
生地を、ジーンズとしてかたちにする場所。
児島は、日本のデニムづくりを代表する産地として知られています。
「Made in Japan Denim」という言葉が生まれたのも、この地です。
篠原テキスタイルで織られたデニムは、ロールのまま児島へ運ばれ、
ナイスコーポレーションで一本のジーンズに仕立てられます。
ここで行われるのは、
— 型紙に沿った裁断
— パーツを組み上げる縫製
— 染色に向けた下準備この段階では、まだ色は入っておらず、ジーンズが完成してから、最後に染められます。
-
縫製
縫製 ― 児島の確かな技術
ナイスコーポレーションの縫製は、デニムという素材の特性を深く理解したうえで行われています。
一つひとつの工程で大切にしているのは、
— 縫い目の強さ
— 組み立ての丁寧さ
— 長く着続けられる耐久性9-jour.のジーンズでは、縫製糸にポリエステルは使用しません。
使用しているのは、レーヨンなどの生分解性のある糸のみです。
目に見えない部分まで含めて、服全体をひとつのものとして考える。
それこそが、ものづくりの考え方です。
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仕上げ・包装
染め上がったジーンズを確認し、出荷の準備をする場所。
京都・川端商店で染色を終えた9-jour.のジーンズは、再び児島へ戻ってきます。
ここが、ものづくりの最後の工程です。
ナイスコーポレーションでは、ジーンズを一本ずつ手に取り、状態を確認します。
チェックするのは、次のような点です。— 色に不自然なムラや違和感がないか
— 染色中にできたシミや跡が残っていないか
— 水に浸したあとも縫製がしっかりしているか
— 全体として、9-jour.の基準を満たしているか色に多少の違いが出るのは、このデニムならではの特徴です。
その上で、品質に問題のあるものは出荷しません。
こうして確認を終えたジーンズだけが、お客様のもとへ届けられます。 -
パッケージ
製品を守るためのパッケージ
9-jour.のデニムは、最終検品が終わった直後に、
新万葉染め専用に設計された包装に入れられます。
それぞれのジーンズは、— 紫外線を防ぐ袋に入れられ
— 空気を抜いた状態で密封されます
— 酸素吸収剤を同封しこれにより、輸送中の色合いを安定させることができます。
植物染めの色は、完全に固定されたものではありません。
袋を開けた瞬間から、空気や光、着用によって少しずつ変化していき、
色の物語は、そこから始まります。
9-jour.の職人たち
土地の技術が、思想を「かたち」にする
9-jour.のデニムは、デザインだけで完成しません。
糸を選び、織り、染め、刷り、縫い上げる——その一つひとつに、専門性と覚悟が必要です。
ここに紹介するのは、9-jour.のものづくりを支える職人たち。 それぞれの工程が、9-jour.の「誠実さ」を担保する基盤 です。
篠原テキスタイル|織り
9-jour.のデニムづくりにおける“土台”
70年以上にわたりデニムを織り続けてきた 、福山拠点の老舗の織布工場。
伝統的なシャトル織機から比較的新しい織機までを使い分け、糸の特性、コットンの質、織り上げた際の表情までを熟知しています。
9-jour.との取り組みは構想段階から始まり、素材選びの段階で ブルキナファソ産のオーガニックコットン を提案したのも篠原テキスタイルでした。
繊維長と均一性の高さが、 ヴィンテージデニムに近い風合い を生み出せる。素材を見る目と妥協しない姿勢が、9-jour.の起点になっています。
京都・川端商店|植物染色
「変わっていく色」を、価値として引き受ける
京都の中心部に工房を構える、植物染色に特化した独立系の染色工房。
独自に開発した植物染色技法 「新万葉染め(Shin Man’yō-zome)」 を継承・実践しています。
ごく少量の植物由来染料で、深みがあり、生きた表情を持つ色を生み出す一方、植物染色は時間とともに色が変化します。
川端商店が懸念していたのは、 色の経年変化を欠点として扱われてしまうこと
9-jour.はそれを「劣化」ではなく、 着る人とともに育つ価値 として受け入れる姿勢を明確に示し、協業が始まりました。
川端商店の染めは、9-jour.のデニムに「色」だけでなく、 時間の存在そのもの を刻み込みます。
八千代染工|糸染め(先染め)
伝統を守るのではなく、進化させる
200年以上にわたり「先染め」 の技術を受け継いできた、播州を代表する糸染色の工房。
八千代染工は、色の深みと安定性、そして環境への高い配慮でも知られています。使用した水は工房内で処理されたうえで排水され、厳しい地域基準を遵守しています。
9-jour.との挑戦は、 「新万葉染め」を糸染色に応用すること
色ムラを抑えつつ繊維を傷めないために、 独自の工程を一から開発 。植物由来でありながら、糸の奥まで色が入り、安定しつつも生きた表情をもつ染色を実現しました。
この協業は、 未来につながる染色のあり方 そのものを形にしています。
藤田染苑|手捺染(京友禅)
「生きている植物染料」を、刷りで扱う
90年以上 にわたり京都で京友禅の技法を受け継いできた、手捺染を専門とする工房。
図案ごとに型を起こし、 色を一色ずつ手作業で刷り重ねる ことで、機械印刷では生まれない奥行きや揺らぎが生まれます。
9-jour.にとっても、藤田染苑にとっても未知の挑戦だったのが、 「生きている植物染料」を捺染に使うこと
色の出方は一定ではなく、乾燥や重ね方で表情が変わり、コントロールが極めて難しい。前例やデータがない中で、顔料濃度、刷り圧、乾燥時間、重ね回数を調整し続けました。
伝統は、守るだけでは残らない。試し、更新し続けてこそ、生き続ける。
藤田染苑は京友禅という伝統技法を、 現代の素材と価値観へつなぐ存在 となっています。
ナイスコーポレーション|縫製
思想を、最後まで裏切らない最終工程
日本のデニムの聖地・児島に拠点を構える縫製工房。
裁断から縫製、最終検品、出荷まで、 全工程を一貫して担える体制 を持ち、デニムの個体差(厚み、張り、染色差)を前提に、一着ずつ最適な工程で仕立てます。
象徴的なのが、 縫製糸を含め可能な限り生分解性素材を選ぶ という判断。
一般的なポリエステル糸ではなく、あえてレーヨン糸を用いる。 目に見えない部分にこそ思想を宿す という考え方が、9-jour.と重なっています。
丁寧な縫製、厳しい検品、適切なパッケージ。素材と工程に込められた思想を、最良の状態で届けるための最後の砦です。